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マインドフルネスは子どもたちへのギフトです

· マインドフルネス

おはようございます。は、

ティーチャーズ代表、

「まいんどふる・きっちん」の

中場牧子です。

昨日、マインドフルネスとセルフケアとの

関係について書きました。(こちらです)

その中でセルフアウェアネスについて触れました。

セルフアウェアネスは、現在の

グローバルなビジネスリーダーの間では

非常に大切なものと認識されています。

数年前に評判となった

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』

(山口周、光文社新書)

の中には、こう書かれています。

「・・・世界で最も難易度の高い問題に

取り組み人たちにとって、最も重要な資質は

『セルフアウェアネス』であると考えられており、

この『セルフアウェアネス』を高めるための

トレーニングとして、瞑想を中心とした

マインドフルネスへの取り組みが

世界中で進んでいるのです。」(p.172)

私自身はビジネスの文脈で

マインドフルネスを始めたわけではありません。

 

 

だけど、セルフアウェアネスが大切なことは

実体験として強く感じています。

今日はそのことについて書きます。

まず最初に、ベトナム人禅僧、

今までもなんどか引用してきた

ティク・ナット・ハン師の『抱擁』に

ある一節から。

「お母さんが泣く子をあやすように、

私たちは、自らの苦しみに対して、

世話をしてあげなければなりません。」

この言葉を最初に聞いたのは、

もう何年も前のこと。

ヨガの瞑想入門という集中コースでした。

瞑想をしていると、

まるでパンドラの箱のように

うやむやにして気づかずにいた

ネガティブな感情が

溢れ出ることがあります。

心の奥底を丁寧に観ていくと、

怒りや後悔、悲しみなどが

思った以上に蓄積していて、

打ちのめされちゃうんですね。

それって本当に苦しい体験でした。

で、そういうときは

「お母さんが泣く子をあやすように」

自分の心に対処するといいって

言われたと記憶しています。

で、未熟な母親だった私は、

(っていうか、今も変わらず未熟ですけど)

それを聞いただけでギブ・アップ!

クラスが終わると、ヨガの先生のところへ

ツカツカと歩いていって、

震えながらこう言い放ったのです。

「私、それができないから困ってるんです。

母親なのに、泣いている自分の子どもを

あやすって感覚すら、掴めないんです。

どうすればいいですか。」

そう言ってるうちに、

自分自身への情けなさから

さらに苦しくなって、

涙がハラハラと流れ落ちました。

先生はそれに対して、

「今、できなくても、続けるといいです。

できなければできないなりに、

それでも実践し続けるということで、

何か変わってくることがあるから。」

と若干戸惑いながらも誠実に、

そして慈しみ深い声で答えてくださいました。

「今、できなくても、続ける。」

それは具体的な回答ではなかったものの、

私にとっては十分説得力のある言葉でした。

それ以降、

自分の中の小さな苦しみや大きな苦しみに

ふと気づくたびに、新米の母親が

見よう見まねで泣く子の抱っこしながら

背中をとんとんたたくイメージをもって

対処しようと努力してきました。

最初から意図していたわけでは

ありませんでしたが、

保育の仕事を始めることになって、

数多くの泣く子(泣きわめく子?)を

あやす体験をしたのは、

まさにその修行となりました。

不思議なことに、

自分の子どもよりも

他人の子どものほうが

ずっとあやすのが気が楽なんですね。

そこから学んだのは、

私がきちんと心を整えて

落ち着いて対処すれば

泣く子をあやすことも可能だということ。

100パーセントの気持ちを

注ぎ続けながら

子どもに柔らかく触れる。

そして泣きわめいて乱れた呼吸を、

私の穏やかにコントロールした呼吸に

合わせるように導く。

するとまだ言葉のわからない子どもでも、

スッと心を開く瞬間があるというのが

体験的に理解できました。

かなりテクニカルで冷静ではあるけれど、

それは「冷たい」というのとは、

ちょっと違うんです。

ある程度の距離を保ち続けるからこそ、

「苦しみ」に没頭したり

巻き込まれたりすることなく、

一貫して温かい眼差しを

送り続けることができるんだってことが、

実際に子どもと接する中で

得られた学びでした。

心は、一瞬で「苦しみ」に同化します。

そうやって、「心」=「苦しみ」に

なったときに、

冷静だけど温かい眼差しを送る自分を

作ること。

あちこちで起きている不具合や

思い通りにならない現実は

子育ての文脈じゃなくたって、

どこにでもあります。

ビジネスの世界でも然り。

ネガティブな物事に巻き込まれず、

冷静でいられるには

ココロとカラダを整えることから。

それが、セルフアウェアネスの基本です。

だからこその、

マインドフルネスなのです。

そしてこれは大人も子どもも一緒。

子どものうちから

マインドフルネスを学ぶことは、

これからの人生の長い航路の中で

荒波が来たときに適切に身を処するための

深い智慧を身につけること。

世界のリーダーたちは、

そのことにもう気づいているんです。

「まいんどふる・きっちん」は

そんなギフトを

子どもたちに贈る場所です。

それではこのあたりでまた今度!

いつでも

「まいんどふる・きっちん」に

いらしてくださいね。

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