おはようございます。
ティーチャーズ代表、
「まいんどふる・きっちん」の
中場牧子です。
今月、私たちは2回の
「サルベージ・パーティ®」を
開催ました。
「サルベージ・パーティ®」といっても、
初めて聞く方も多いと思います。
そもそも「sarvage/サルベージ」って
一体何のこと?って。
調べてみると、
「sarvage/サルベージ」とは、
「海洋上で沈没した船舶の
引き上げ回収を行うこと」
ということを指すそうです。
それがフードロスの文脈で
用いられると、こうなります。
食べごろギリギリの野菜、
海外土産の調味料、
買いすぎた加工品など、
“もてあましている食材”を持ち寄り、
みんなでおいしく変身させる。
それが、食材を救い出す魔法
「サルベージ・パーティ」。
経済の発展とともに増加した食品廃棄物。
その中で、
「本来食べられるのに
廃棄される食品」を
フードロスと呼びます。
そして世界の9人に1人が
飢餓に苦しんでいるという
現実があります。
その一方で、
その事実を知りながらも
私自身が食べ物を
買いすぎてしまったり、
使い忘れて腐らせてしまったりという
日々の反省がありました。
で、フードロスについて
自分ができることを考えるための
「サルベージ・パーティ」を
開催しようと決めたんです。
それも
「マインドフルネス」という
観点から、
この問題を考えるという
全く新しい取り組みです。
当日は、自宅から参加者各々が持ち寄った
「もてあまし食材」たち。
調理台の上にド~ンと並びました。

大きな芽キャベツを始め、
集まった10種に上る野菜を
どんどん重ねて弱火でコトコト
煮込んでいきます。

そしてコトコト、コトコト、
ゆっくりと煮込んでいる間に
チェアヨガ&ペアヨガを30分!
気持ちよく動くと、
ゆるゆるお腹もすきました。

最後に瞑想をしていると、
台所からいい匂い。
そしてタイミングよく「ビーッ」と
炊飯器の音!💞
芽キャベツ入りのお味噌汁は
野菜の優しい甘味が溶け出して大好評でした。

そして食べる前に
「五観の偈」を子ども向けに現代語訳した
食前の五つの祈りを皆で、
マインドフルに音読しました。
その1:
食べ物は、宇宙全体の恵みです。
大地、空、雨、太陽に、
「ありがとうございます」
その2:
食べ物を作ってくれた人たち、
農家の人たち、お店の人たち、
料理してくれた人たちに
「ありがとうございます」
その3:
食べ物は、
自分が食べられるだけ
お皿に載せます。
(けっして無駄にしません)
その4:
いただいた栄養で、
人を思いやって
大切にできる人になります。
その5:
健やかで幸せな、
仲の良い家族になれるように
感謝していただきます。
(『ティク・ナット・ハンの
マインドフルネス・
プラクティス・ガイド』より)
そして5分間、
サイレント(沈黙)で
一つ一つの食べ物と向き合い、
大切に味わいながら
ごはんと味噌汁をいただきました。
いわゆる、
「食べる瞑想」です。
食後、フードロス改善のために
今日からできることを
それぞれがシェアする時間を持ちました。
「余った野菜を重ね煮に
しようと思った」、
「お徳用を買う前に、
ちょっと一呼吸おいて考える」
(これ、私!)、
「作ったものを
皆に分ける声がけを積極的にする」
など・・・。
参加者それぞれに、
気づきがありました。
それぞれの行動は、
小さなものであったとしても
世界をより良くする一歩になります。
サルベージパーティ®は、
来月も開催します。

(人参ごはん、重ね煮味噌汁、芽キャベツのソテー、わらび餅ができました!)